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戦後80年、平和への祈りを胸に

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  山口・広島二泊三日紀行  戦後80年、平和への祈りを胸に 2025年の秋、戦後80年という節目の年に広島を訪れた。   二泊三日という短い時間に、 自然、歴史、グルメをぎゅっと詰め込んだ欲張りな旅。   しかし何より大切だったのは「平和への祈り」だった。   ぼくは満員電車で原爆を浴びた 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ 作者: 由井りょう子 小学館 Amazon   【一日目】 象の鼻とライオンの牙 そして広島の夜 まずは 山口県 美祢市 の 秋吉台サファリランド へ。   餌やりバスで象にエサをあげると、 あの長〜い鼻が器用にニョロニョロと 伸びてきて草を奪い取る。 「これ、お箸より便利じゃない?」と思わずにんまり。   一方、ライオンの迫力ったら。 鋭い牙で肉を瞬時に食いちぎる姿に、 心臓がドキドキ。でも園内で ライオンの赤ちゃんを見たら、 無邪気にじゃれ合う姿が愛らしすぎて、 さっきまでの恐怖はどこへやら。 この小さな命たちを見ていると、 生きることの尊さと儚さが胸に染みる。   自然って、静かに大切なことを教えてくれるんだなあ。   夕方には 広島市 内へ移動。   お楽しみの夜ご飯は、もちろん広 島風 お好み焼 き!              肝心の お好み焼 きの写真が無い笑 鉄板でジューッと焼き上げられるキャベツと そばの層が美しく、甘辛いソースの香りが食欲をそそる。   実はこの料理、戦後の食糧難の中で生まれたもの。   限られた材料でも工夫次第で美味しくなる、 広島の人たちの知恵と逞しさが詰まってる。   一口頬張りながら、 「人って、どんな時代でも生きる力があるんだなあ」 としみじみ。   【二日目】 祈りの朝と歓声の夜 翌朝、 原爆ドーム の前に立った。 瓦礫の中にポツンと残されたこの建物は、 一瞬で街が壊滅した1945年8月6日の証人。   かつては産業の象徴だった建物が、 今は平和を訴える 世界遺産 になっている。 歴史の皮肉というか、なんとも複雑な気持ちになる。   平和記念資料館では、 黒焦げになった学生服や焼け跡から 見つかった弁当箱を目にした。   ひ...

税金の役割とは?

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  財源だけじゃない 3つの機能と現代日本の課題 「税金は国の財源」という理解だけでは不十分です。   実は税金には景気調整や社会の方向づけ、 日本円の流通といった重要な役割があります。   現代日本の課題とあわせて整理します。   税金って何のためにある? 毎月の給与明細を見ると、 所得税や住民税が引かれているのを目にします。   コンビニで買い物をすれば消費税を支払います。   私たちの生活に身近な税金ですが、 その本当の役割について考えたことはあるでしょうか。   「税金の役割は何ですか?」と聞かれると、 多くの人は「国や自治体が集めて道路や学校、 福祉などの公共サービスに使う」と答えるでしょう。   確かにその通りで、 これは税金の最も基本的な機能である 「財源調達」の役割です。   しかし実は、税金は単なる 「お金集めの手段」ではありません。   税制は社会や経済を大きく動かす、 極めて強力な仕組みなのです。   税金の取り方を変えるだけで、 景気が良くなったり悪くなったり、 格差が縮まったり広がったり、 社会全体の方向性が変わったりします。   たとえば、なぜ日本では1990年代以降、 格差が拡大し続けているのでしょうか。   なぜ長期間デフレから脱却できないのでしょうか。   実は、これらの問題の背景には 税制の変化が深く関わっています。   ここでは、税金の持つ3つの重要な 役割を整理したうえで、 日本の税制がどのように変化してきたのか、 そしてそれが現在の経済や社会に どのような影響を与えているのかを見ていきましょう。   www.syakaijinnote.com   税金の3つの役割 景気をコントロールする役割 税金の第一の役割は、経済の波を緩やかにすることです。   好景気のときには税収が自動的に増えて 経済の加熱を冷まし、不景気のときには 税負担が軽くなって消費や投資を促します。   この自動調整機能は   「ビルトイン・...

聖徳太子はいなかった説

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  経済視点の偉人シリーズ 聖徳太子はいなかった説 真相と日本経済の源流 聖徳太子 日本史の教科書で必ず出会う偉人でありながら、 近年「実は存在しなかった」「功績は後世の創作である」 という説も注目を集めています。   では、もし本当に太子が「いなかった」としたら、 日本の歴史や経済発展の軌跡に どのような影響があるのでしょうか。   本記事では、 聖徳太子の実像を経済視点から整理しつつ、 政治的背景や「陰謀論」とされる見方まで、 バランスよく掘り下げていきます。   単に歴史上の人物として扱うのではなく、 現代の日本経済の基盤がいかに形成されたかと いう観点から、太子の功績を再評価してみたいと思います。   第1章  聖徳太子の実像と功績 聖徳太子(厩戸皇子)は6世紀後半から 7世紀前半の飛鳥時代に、推古天皇の摂政として 活躍した皇族です。   彼の主な業績として挙げられるのは、 十七条憲法の制定、冠位十二階の導入、 遣隋使の派遣、そして仏教の興隆です。   これらの改革は単なる政治的な変革では ありませんでした。   むしろ、国家運営の基盤づくり、 すなわち経済的な土台整備に直結する 重要な施策だったのです。   冠位十二階の導入は、血縁や出自ではなく 能力を基準とした人材登用システムの確立を 意味していました。   これにより、優秀な人材が適切なポジションに 配置される仕組みが生まれ、国家運営の効率化が 図られました。   現代でいえば、企業における公正な 人事評価制度の導入に相当する改革だったといえるでしょう。   十七条憲法における   「和を以て貴しとなす」   という理念は、単なる道徳的な教えを超えて、 社会の安定と円滑な取引環境の構築を目指したものでした。   争いが減ることで社会コストが削減され、 経済活動がより活発になるという効果を狙っていたのです。   遣隋使の派遣は、先進的な中国の制度や技術を 積極的に導入する国際交流政策でした。   これにより、日本の生...

公益資本主義を学ぶ

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  【公益資本主義を学ぶ】 第1章:公益資本主義とは何か 原丈人さんの公益資本主義を拝読し まとめと考えて行かないといけないと言う思いから執筆に至ります。 皆さんは「公益資本主義」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。 もしかすると、最近のニュースやビジネス書で 耳にしたことがあるかもしれません。 しかし、まだまだ一般的な認知度は高くない言葉でもあります。 だからこそ、この記事で一緒に学んでいきましょう。 まず最初に、この公益資本主義という考え方を一言でまとめるならば、 「企業が社会全体の利益を優先して活動する資本主義」 ということになります。 これまで私たちが学んできた資本主義は、 主に「株主資本主義」と呼ばれるものでした。 企業が利益を追求することが正しいことであり、 株主のために会社がある、という考え方が主流だったのです。 企業は株主の利益を最大化することが最も重要な使命であるとされてきました。 しかし、その仕組みが今や限界にきていることに、 多くの人が気づき始めています。 リーマンショック、格差拡大、環境破壊…… これらの問題の根底には「利益優先」の資本主義が 関係しているのではないかと指摘されるようになりました。 公益資本主義は、そうした従来の資本主義の問題点に対する 「解決策」として提唱されている考え方です。 この概念を提唱したのが日本の実業家・投資家である 原丈人(はら じょうじ)氏です。 ただし、この記事では原丈人さんの経歴や人物像に ついては後ほど軽く触れるにとどめ、 今回はこの考え方自体がどのような特徴を持っているのか を 一緒に掘り下げていきます。 公益資本主義の基本的な考え方 公益資本主義の大きな特徴は、 「誰のために企業が存在するのか?」という 問いに対する答えが「社会全体のため」であるという点です。 従来の資本主義では、「株主のため」「経営者のため」が正解でした。 しかし公益資本主義は違います。 「従業員」「取引先」「地域社会」「環境」「将来の子供たち」 といった広い視野での“公益”を目的としています。 つまり、「企業は社会の公器であるべきだ」という考え方です。 この考え方、実は日本の伝統的な経営理念にも 非常に近いものがあります。 たとえば、「三方よし」という言葉を聞いたことがある方も 多いで...